少年野球その9
バスに戻ると中は 真夏の日差しに照らさられ 蒸し風呂のような暑さだった
観光で汗だくになり 喉の渇いた 僕は 昨日の麒麟レモンがあることを 思い出した。
座席のポケットから 麒麟レモンを取り出して フタを開けたその瞬間、、、!!!
ブッシャっ! という音と同時に 車内に麒麟レモン飛び散った
炭酸製品を 高温になる場所に放置すると 中の気圧が上がり 炭酸ガスの内圧が上昇して 破裂することがあるらしい
その時はまさに50℃を超える車内 破裂する条件が整っていた、、、
全身麒麟レモンだらけになり 僕は泣いてしまった 周りの席にも飛び散り 他の人にも被害が及んだ
しかし誰かが怪我したわけではないし 今思えば大したことない事だが なんでこんなに 覚えているかというと
ある言葉が原因となった。
誰とも知らぬ声だったのだが 『ふざけんなよ! 楽しい旅行が台無しだよ お前なんか来なきゃいいのに』 泣きながら聞こえたその声で 僕の楽しい旅行も台無しになった
付き添いの親さんに タオルで拭いてもらったり して車内は落ち着きを取り戻したが
僕は最悪な気分で 家に帰った、、、