花の都大東京。 西麻布という街は、、、 渋谷と六本木の谷間にある街で いろんな人々が集まってくる。
僕の勤め始めたBARは ビルの6階にあり カウンターの後ろが窓になっていて 東京タワーや六本木ヒルズがみえる ちょっぴり大人なBARだった。
客層はといえば オーナーや先輩スタッフの人脈もあり 大手広告代理店、TV局、一流企業の方々や 弁護士、社長、半グレや怪しい人(笑)などなど 様々な人達だった。
世の中はもうとっくに バブルは終わっていたけど そこにいる人はいわゆる 『派手』な人が多かった。
毎週末 夜な夜な開催される“合コン“
某プロ野球チーム主催の時 恒例の○様ゲームが始まると 決まってある選手が手をあげる
すると 皆で声を合わせ『盗塁王!』と 騒いでいるところに テキーラを運んでいた 自分を思いだす。
もちろんそんな『派手』な方々ばかりでなく
オーナーは西麻布の店の前に 六本木の雑居ビルで 脱サラしてBARを始めた いわゆる起業家で 今では東京や鎌倉で 店舗を展開している方で
その人柄に惹かれて 昔からの常連さんも多く 僕の妻もその常連さんだった。
今思えば、一流企業勤めと結婚すれば こんなに苦労もしなくていいのに 一緒になってくれて感謝しかないです! (ありがとう!)
お惚気はさておき話の続きを
半年ほどだったある日 とある常連さんとの会話で
『ゆーじは☆ーさんあったことある?』
まだないと伝えると
『今夜あたり現れるかもな、、』
どういう方なんです?と尋ねると
『会えばわかるよ、、、きっと』
そんな会話を楽しみ たくさんのお客様を見送って そろそろ閉店時間も近づいた頃
店の出入り口になっている エレベーターのドアが開いた、、、
大抵その時間の客は同業者(飲食関係)
案の定、寿司職人と思われる若者と もう一人の男性がへべれけで 来店した。
まさか、その男性が☆ーさんだとは 僕は知る由もなく 『いらっしゃいませ』と案内した
つづく