煙草その4
『アンタ、ライターなんに使うの? 煙草はダメだよ〜』
人間核心をつかれると 顔に出るものであるが そこをグッとこらえてこう言った
『違うよー、、』 と答えるも
『じゃあ何使うの?火遊びはダメだよ〜』
火事は遠い昔も今もあの頃も あってはならない出来事である
小学生の頃 伊東の街中にあるアーケードが燃えた いつもは夜景と言うには程遠い伊東夜の街が 炎につつまれ真っ赤に染まった 《松原大火》と言われる大火事が 起ったのもその頃だった
火事は本当に怖い。 思い出の品や 運が悪ければ 命まで すべてが燃えてなくなってしまう 子供達にすれば “うるさいばーちゃん” も地域の安全からすれば 大切な存在だった。
子供の浅はかな嘘など 一瞬で見抜いてしまうはずなのだが そういうばーちゃんにも “弱点”がある いわゆる情に深い人が多いのだ
僕にはアドバンテージがあった その昔ちょいとその地域では 噂の人だったのだ ばーちゃんは僕の顔を のぞき込むと 『あれ、あんた、、』 ばーちゃんは自分の記憶を辿って 『確か、新井のノリさんの、、、』
感のいい僕は内心 (きた!)と思い 『おばちゃんお父さんの知り合い?』 と言うと
厳しい顔のばーちゃんが 『お母さんは元気?大変だったね』 とどうやら僕ら家族の 経緯を知っていたのだ
僕はこう答えた 『元気です、今からお父さんのお墓に、、』 と言うと
ばーちゃんは 鼻を啜りながら 『お墓参りに行くのね? お線香の火をつけるのね?』 と言って ライターとジュースをくれた 涙をうっすらと浮かべて お墓にお供えしておいでと言った
ちょいと後ろめたさもあったが 『はい!ありがとうございます』と 答えるとラッキー(?)なことに ライターを手に入れて みんなのところに戻ったのだった。
『アンタ、ライターなんに使うの? 煙草はダメだよ〜』
人間核心をつかれると 顔に出るものであるが そこをグッとこらえてこう言った
『違うよー、、』 と答えるも
『じゃあ何使うの?火遊びはダメだよ〜』
火事は遠い昔も今もあの頃も あってはならない出来事である
小学生の頃 伊東の街中にあるアーケードが燃えた いつもは夜景と言うには程遠い伊東夜の街が 炎につつまれ真っ赤に染まった 《松原大火》と言われる大火事が 起ったのもその頃だった
火事は本当に怖い。 思い出の品や 運が悪ければ 命まで すべてが燃えてなくなってしまう 子供達にすれば “うるさいばーちゃん” も地域の安全からすれば 大切な存在だった。
子供の浅はかな嘘など 一瞬で見抜いてしまうはずなのだが そういうばーちゃんにも “弱点”がある いわゆる情に深い人が多いのだ
僕にはアドバンテージがあった その昔ちょいとその地域では 噂の人だったのだ ばーちゃんは僕の顔を のぞき込むと 『あれ、あんた、、』 ばーちゃんは自分の記憶を辿って 『確か、新井のノリさんの、、、』
感のいい僕は内心 (きた!)と思い 『おばちゃんお父さんの知り合い?』 と言うと
厳しい顔のばーちゃんが 『お母さんは元気?大変だったね』 とどうやら僕ら家族の 経緯を知っていたのだ
僕はこう答えた 『元気です、今からお父さんのお墓に、、』 と言うと
ばーちゃんは 鼻を啜りながら 『お墓参りに行くのね? お線香の火をつけるのね?』 と言って ライターとジュースをくれた 涙をうっすらと浮かべて お墓にお供えしておいでと言った
ちょいと後ろめたさもあったが 『はい!ありがとうございます』と 答えるとラッキー(?)なことに ライターを手に入れて みんなのところに戻ったのだった。