2022年12月11日の話(30) 大原ハイツその5

大原ハイツその⑤
笑顔でやってきたまーちゃんは いつもより増して 『可愛い』と思った。
男というのは 好きな女の子の前だと ついつい張り切ってしまう。
夏の甲子園やインターハイなど スポーツと恋愛が付き物なのは
恋はパワーの源になるからだ! と勝手に解釈しているww
その日の僕もまさに 恋愛パワーがみなぎっていた
大原ハイツの一階には 屋根付きのバイク置き場がある
その屋根は 1.5メートルほどの幅で
その向こうには お隣さんのコンクリート仕立ての 駐車場がある
階段の途中の手すりから ジャンプをすると お隣さんの駐車場に ちょうど着地することが できる。
高さが3メートルほどあるので 大人でもちょいと怖いと思う
若かりし僕は 恋愛パワー全開で まーちゃんに言った
ゆーじ 『俺ね!ここからジャンプして あそこに乗れるよ!』
まーちゃん 『危ないからダメだよ』
『大丈夫!見てて!せーの!』

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