2022年12月11日の話(18) 昔話その5

そんなある日僕は夢を見た それは、、、
いつもと変わらない景色で 僕は港で遊んでいた
誰もいない港で沖を見ていると 突然、海が赤く染まっていった 沖から押し寄せる波とともに 海が赤く染まっていった
しばらく眺めていると 一隻の船が その赤く染まった波の流れとともに ゆらゆらと岸に向かってきた
その時思った (お父さんの船だ)、、、と
近づいてきた船には 誰も乗ってなかった
『あれ?おかしいな?』 と思った
しばらくして 赤く染まった海の向こうから 何かが流れてきた
(なんだろう?)とよく見ると それは海に浮かんだ 親父の姿だった
波に打ち寄せられた 親父は何も語ることはなく 目を閉じていた
僕が『お父さん!』と叫んだ時 目が覚めた。
いつもと同じ青い海の景色が 目の前にあったのだが その日は何かが違っていた
しばらくすると 電話が鳴った
電話を取った母親が泣き崩れた
それは警察からの 親父の死を知らせる電話だった。
今でもはっきりと覚えている 赤く染まる海の夢を。

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